ここ数日、春の嵐のような強風が吹き荒れています。
露地のアスパラ畑の雪はぐんととけています。
この一週間、本当にさまざまなことを考えました。
元気なつもりでいても、いつもと違う疲労感を実は感じている方も多いと思います。
3月16日の北海道新聞朝刊、精神科医の香山リカさんのコラムが話題になりました。
以下に引用させていただきます。
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「あなたの力が必要」その日のために
・・・日本を襲った未曾有の大惨事。今はこの国に住むほとんどの人たちが、この災害に関する情報、そしておびただしい映像に連日接し、これまでとは違った毎日をおくっている。たとえ直接、大きな揺れを感じたり津波を目撃したりしていない人でも、かなりリアルな「疑似体験」をしていると言っていい。
(中略)
・・・眠れない。不安で胸がザワザワする。気持ちが落ち込んで無気力になる。逆に「何かしたい」と思い、目的もないまま動きまわってしまう。人と話していてもやたらとイライラする。これらは、すでに心が深刻な傷を受けていることを意味している。
(中略)
・・・これからは、日本中がお互いを支え合い、励まし合って、立ち直って行かなくてはならないのだ。そのためにも、まずすべきことは、自分で自分を守ること。そうできる人は、ゆっくり体を休め、食事をきちんと取り、お風呂に入って体をあたためる。「被災地の人に申し訳ない」と思う気持ちもわかるが、そうやって自分を維持することが直接、被災していない人の義務だと思う。「あなたの力が必要」と言われるその日に備え、自分の生活と健康を守る。それが今、私たちにできる最大限のことなのではないだろうか。
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日本人が、本当にがんばらないとならないのは、むしろこの後ではないかと思うから、
だから、その時のために、いま元気な人はなるべく健やかでいられるように努力しよう。
心を痛めながらも、平常心を保つエネルギーとは、
すなわち本物の『強さ』だ。
その『強さ』にチャレンジだ。